2011年7月24日日曜日

Gibson L-48(1940'S) SOLD

1940年代後半のギブソンL-48です。L-48にしては、珍しいフラットバックの形状をしています。オールマホガニーの、軽くて乾ききったブルージーな音で鳴ります。フラットバックなので反応のよい響きです。1950年代のL-48よりも薄いサンバーストで、このフィニッシュも珍しいのではないでしょうか。

コンディションは、バックに大きく縦に入ったクラックが2本、サイドにも縦にクラックが1本入っています。トップのfホール上部にも4cmほどのクラックがあります。これらのクラックはすべてしっかりと修復されていて、内部も補強してあるので強度的には問題ありません。

ペグは1960年代のヴィンテージ・クルーソンデラックス3連ペグに交換。ブリッジはローズウッド製のリプレイスメントパーツに交換してあります。ネックは真っ直ぐでロットにも十分な余裕があります。
弦高は6弦、1弦ともに12フレットで2.3mm程度と、非常に弾きやすい高さに調整してあります。アーチトップなので、ブリッジの高さ調整も簡単に行なえます。

見た目は決して綺麗ではありませんが、ヴィンテージの風格十分なギターです。L-48特有のジャリッとした切れ味のよい音で鳴ります。










製造年:1940年代
程 度:VG
トップ:マホガニー
サイド:マホガニー
バック:マホガニー
ネック:マホガニー
付属品:なし

価 格:SOLD

2011年7月10日日曜日

Gibson L-4(1934) SOLD

1934年製、戦前のギブソンL-4です。L-4はギブソン伝統のギターで、L-1、L-3の上位モデルとして1912年に発売されました。オーバル型のサウンドホールで12フレットジョイントという仕様から始まったL-4は、その後1928年頃にラウンドホール、14フレットジョイントへと仕様変更されます。更に1935年にはFホールへと姿を変え、16インチのアーチトップ上位モデルとして君臨。1949年にはカッタウェイの入ったL-4Cが登場し、現在ではフルアコの定番、ES-175の上位モデルとしてL-4CESが製造されています。

このギターは、1935年にFホールへとモデルチェンジされる直前に作られた、ラウンドホール最後のアーチトップL-4です。サウンドは、戦前のギブソンらしい木が乾ききったジャリ~ンとした音で鳴ります。音量も大きく、アーチトップとアーチバックの構造から生まれる独特のリバーブ感は、このギターでなくては出せない味わい深い音です。

コンディションは、トップのブリッジ周囲からボディエンドにかけて3本のクラックと右端に1本のクラック、バックの右端に1本のクラックがありますが、いずれもきちんと修復されており、木も安定しています。他には目立つ傷などはありません。ネックも真っすぐで、挿し込み角度も含めてとても良い状態です。弦高も弾きやすい高さに調整してあります。ブリッジとテールピースはオリジナル。ペグはオープンバックの古いものが付いていますが、交換されているようです。1箇所欠けがありますが、オリジナルのピックガードが付属します。

製造年:1934年
程 度:EX
トップ:スプルース
サイド:メイプル
バック:メイプル
ネック:マホガニー


付属品:オリジナルピックガード

価 格:SOLD

YAMAHA Dynamic Guitar No.4 SOLD

ヤマハのダイナミックギター No.4です。1961年に国内で販売が開始された、第1世代のダイナミックギターです。シェルを使った豪華なパーフリングがサウンドホール外周に入っていて、上位モデルのNo.8と同じ装飾です。トップはスプルース単板。サイド、バックはメイプルのようです。シリアルは5桁で676**ですので、6桁代になる第2世代のものよりだいぶ初期に生産されています。中のラベルは黒色で、ダイナミックギターの文字は筆記体で印刷されています。

全体に打痕や引き傷が入っておりますが、ヴィンテージらしい雰囲気が出ています。ネックはほぼ真っすぐの状態で、フレットも十分残ってます。サドルは真鍮製に交換。ナットも牛骨製に交換しました。弦高は引きやすい高さに調整してあります。サドルとナットの交換によって、きらびやかな音色になりました。サウンドホールからギター内部にかけて心地良い残響となって音が伝わります。

製造年:1961年〜63年

程 度:EX

トップ:スプルース

サイド:メイプル

バック:メイプル

ネック:メイプル

付属品:なし


価 格:SOLD

2011年7月4日月曜日

YAMAHA No.100(1960年代) SOLD

ヤマハのクラシックギター No.100。1960年代初頭に製造販売されたギターです。トップにスプルース単板、サイドとバックにメイプルの単板を使った、日本製ギターの黎明期を飾る伝説の銘器です。
ダイナミックギターと同じ頃に作られたギターですが、箱鳴りを重視したダイナミクギターと比較すると、クラシックギターの奥行き感を加味した音色で鳴ります。木の枯れ具合も相まって、これから更に音が完成されていく可能性を感じさせます。10層以上積み重ねられたされたサウンドホールのパーフリングも美しく、琥珀色のトップとよくマッチしています。当時の製作者たちの心意気が伝わってくるデザインです。

状態は、所々に打痕がありますが、年代を考えればきれいな状態です。弦高も弾きやすいよう低めにセッティングしました。日本のクラシックギターの基礎を築いた'60年代の銘器を、あなたも一本いかがでしょうか。

製造年:1960年代

程 度:EX

トップ:スプルース

サイド:メイプル

バック:メイプル

ネック:シナ

付属品:なし


価 格:SOLD