2011年5月15日日曜日

The Loar LH-400(2007) SOLD

1920年代、ギブソンのマスター・ルシアーだったロイド・ロアの名前を冠したギターとマンドリンの新興ブランド、ロアー社が設立後にテスト生産した、アーチトップのラウンドホール、LH-400です。削りだしのトップとバックという贅沢な仕様で、ネックセッティングからバインディング、フローティング・ピックガードのマウントまで、細部にわたって精緻に作られています。

イメージしたのは、1930年代のギブソンL-4ラウンドホールでしょう。ギブソンのカスタムショップ出身のグレック・リッチがデザインを担当しております。今の時代にアーチトップのラウンドホールというマニアックな楽器を作って売ろうという気概が素晴らしいです。

鳴りは、ギブソンL-4ラウンドホールと比較すると抑制してあり、高音部の余韻が気持ちよい独特の響きです。おそらくラウンドホールでFホールのような響きを狙ったのではないかと思われ、内部ブリッジ下にはバイオリンなどで使われる魂柱が仕込まれています。使われている材質も良いので、この魂柱を取り外すことで、かなり鳴るギターになると思います。使用感はほとんどないミントコンディションです。

製造年:2007年
程 度:MINT
トップ:スプルース
サイド:メイプル
バック:メイプル
ネック:メイプル
付属品:なし

価 格:SOLD